2026.2.20
「とりあえず作った」で終わらせないためのホームページ改善術
「とりあえずホームページは作った」。
開業のタイミングやリニューアル時に、そうして公開したままになっている不動産会社は少なくありません。
会社概要や物件情報は載っているし、見た目もそれなりに整っている。
悪くないはずなのに、いまいち反響がない…そんな状態を見過ごしてはいないでしょうか。
よくあるのは、「デザインは良いが目的がない」ケースです。
誰に来てほしいのか、何をしてほしいのかが明確でないため、訪問者はただ情報を眺めて終わってしまいます。
次に多いのは、情報が古いまま放置されているケースです。
数年前のお知らせ、更新されないスタッフ紹介、すでに成約済みの物件が並ぶページ。
こうした状態は、知らないうちに「この会社は今もきちんと動いているのだろうか?」という不安を与えてしまいます。
不動産は高額な取引だからこそ、信頼感が何より重要です。
3つ目は、なぜか問い合わせに結びつかない、という問題を様子見してしまっているケースです。
アクセス数はそれなりにあるのに、電話もメールも増えない。
それは内容が悪いのではなく、「設計」が足りていない可能性があります。
まずは、自社のホームページがどの状態にあるのかを客観的に見つめ直しましょう。
不動産会社のホームページの役割は「営業ツール」です。
しっかり働いてもらうために、まずは現状を正しく知ることから始めましょう。
そのホームページ、誰に来てほしいですか?
ホームページを見直すとき、最初に考えたいのが「誰に来てほしいのか?」という視点です。
たとえば、次のような点は明確になっているでしょうか。
- 賃貸のお客様を集めたいのか
- 売買のお客様を増やしたいのか
- 物件オーナーからの管理依頼を獲得したいのか
さらに、
- ファミリー層なのか
- 単身者なのか
- 投資家なのか
そして、
- 対応エリアは市内全域か
- 特定の学区や駅周辺か
- 地域密着型なのか広域対応なのか
これらがぼんやりしたままだと、ホームページの内容もいわゆる「総花的」な状態になります。
結果として、誰の心にも響かないものになってしまいます。
たとえば「〇〇駅周辺でファミリー向け賃貸に強い不動産会社」であれば、そのアピールを惜しみなくするべきです。
写真や実績、スタッフのコメントも、そのターゲットに合わせて見せ方を変える必要があります。
「この人に来てほしい」と具体的に決めることで、伝える言葉も、掲載する情報も、自然と整理されていきます。
大切なことは、ターゲットを一人の顔が思い浮かぶレベルまで具体化すること。
そこから、戦略的なホームページ運営が始まります。

ゴールが決まっていないサイトは成果が出ない
ホームページを作るとき、大切なのは「最終的にユーザーに何をしてほしいのか」を決めることです。
例えば、ゴールは何でしょうか。
- 電話での問い合わせを増やしたい
- メールでの相談を増やしたい
- 来店予約を獲得したい
- 売却査定の依頼を増やしたい
このゴールが曖昧なままだと、ホームページ全体の構成もぼやけてしまいます。
訪問者は情報を見て「ふーん」で終わり、行動に移らないまま離脱していきます。
これを覆すのが「お客様にどんな行動を期待するかを決めて、そのためにページを組み立てる」という視点です。
特に重要になるのは動線設計です。
- 物件ページから自然にお問い合わせへ進めるか
- 電話番号はすぐ目に入るか
- ボタンは分かりやすくクリックしやすいか
実際にお客様をご案内する時のように、スムーズな「道」ができているか。
そのためにはまず「このサイトの目的は何か?」というゴールを定めることが大切です。
何を達成できたら成果が出たと言えるのか、改めて1つ的を絞って考えてみましょう。

更新されないホームページは「営業していない」のと同じ
ホームページは公開した瞬間がゴールではありません。
むしろ、そこがスタートです。
にもかかわらず、何年も更新されていないサイトは少なくありません。
例えば、
- 数年前で止まっている「お知らせ」
- すでに終了したキャンペーン情報
- 成約済みのまま残っている物件
こうした状態は、訪問者に「今もきちんと営業しているのだろうか?」という不安を与えてしまいます。
不動産は信頼が重要な業種だからこそ、情報の鮮度がそのまま会社の印象に直結します。
更新といっても、難しいことをする必要はありません。
- 新着物件のお知らせ
- 成約事例の紹介
- エリア情報や暮らしのコラム
小さな発信をコツコツ積み重ねるだけでも、「動いているホームページ」であることが伝わります。
長く続けるには、無理のない仕組みを作ることです。
担当者を決める、月に1回は更新する日を設ける、物件登録の流れを簡単にする、等々。
ハードルを高くせず継続できる形を意識することで、腰の重い作業ではなくなります。
更新されないサイトは、いわばシャッターの閉まった店舗と同じです。
継続的な運用を意識しましょう。

「お問い合わせはこちら」だけでは足りない場合があります
多くのホームページに設置されている「お問い合わせはこちら」というボタン。
もちろん必要なものですが、それだけでは十分とは言えません。
お客様は、思っている以上に『迷いながら』サイトを見ています。
例えば、
- いきなり電話するのはハードルが高い
- まだ本格的に探しているわけではない
- しつこい営業をされたらどうしよう
こうした心理を払拭できないと、「お問い合わせはこちら」だけでは行動につながりません。
気を配りたいのは、「電話したくなる流れ」を自然に作ることです。
たとえば、オススメ物件の情報に
- 「この物件は現在、即日でご案内可能です」
- 「〇〇エリア専門スタッフの山田が対応します」
といったリアル感のある一言が添えてあるだけで、問い合わせ時の不安感が払拭できるかもしれません。
さらに、
- 来店予約フォーム
- LINEで相談
- 「まずは無料査定」ボタン
など、行動の選択肢を増やすことも効果的です。
よく「CTA(行動喚起)」という言い方をしますが、難しく考える必要はありません。
「次にどうしてほしいか」「何ができるか」を分かりやすく伝え、ユーザーが行動しやすくなる視点を持つことが大切です。
「作る」から「育てる」へ
ホームページは、一度作って終わりではありません。
成果を出している不動産会社は、「作る」よりも「育てる」という発想で向き合っています。
- いつ、どのページがよく見られているのか
- どのような情報が求められているか
- 問い合わせしやすい構成になっているか
こうした現状を把握し、「だから次はここを直そう」と考える。
この「分析 → 改善」の繰り返しが、ホームページの質を少しずつ高めていきます。
まとめ
大きなリニューアルを毎年行う必要はありません。
小さな修正と更新の積み重ねこそが、成果につながります。
すぐに結果には表れないかもしれませんが、それでも継続的に改善していくことが近道です。
ホームページは24時間働いてくれる営業スタッフです。
確実に力を発揮できるように、しっかり手をかけて育てていきましょう。



