サイト運営お役立ちコラム

スマホ時代の導線設計!“スクロール前提”で考える不動産サイトのページ構成

スマートフォンでホームページを見ることが当たり前になった今、不動産サイトのデザインもスマホを前提に考える必要があります。

ただし、パソコン用のページをスマートフォンの画面に合わせて縮小すればよい、というわけではありません。

スマホでは画面に表示できる情報が限られるため、ユーザーはスクロールしながら必要な情報を探します。そのため、「何を載せるか」だけでなく、「どの順番で見せるか」「どこで操作できるようにするか」が重要です。

今回は、スマホでの閲覧を前提にしたページ構成や導線設計のポイントを紹介します。


スマホユーザーの「スクロール」を意識する

スマホユーザーは、ページを上から順番にじっくり読むとは限りません。スクロールしながら気になる情報を探し、興味を持ったところで立ち止まり、疑問が解消されると次の行動に移ります。

スマホユーザーの閲覧行動と心理ステップを整理してみます。

  • ステップ1:指を滑らせる(無意識のスクロール)
    まずは全体を流し読みし、「自分に関係がありそうな情報があるか」を瞬時に探します。
  • ステップ2:目が留まる(スクロールが止まる)
    気になる写真、印象的なキャッチコピー、分かりやすい見出しを見つけると、スクロールの手が止まり、じっくり読み始めます。
  • ステップ3:疑問・不安が生まれる(検討モード)
    「この物件いいな。でも日当たりはどうだろう?」「この会社、信用できるのかな?」といった疑問が頭に浮かびます。
  • ステップ4:次の行動を探す(アクション)
    疑問が解消されたり興味が高まったりした瞬間に、「もっと写真を見る」「似た物件を探す」「問い合わせる」といった次のアクションを起こしたくなります。

大切なのは、この「ステップ2〜4」の波に合わせて、スクロールしていく途中に最適な情報と導線を配置しておくことです。


ファーストビューは「全部見せる」より「続きを見せる」

スマートフォンでは、ページを開いた直後に表示される範囲が限られます。パソコンと同じ情報を詰め込もうとすると、文字や画像が小さくなり、かえって見づらくなることがあります。

最初に伝える情報を絞る

ファーストビューでは、ページの内容や次の行動が伝わることを優先しましょう。

不動産会社のホームページなら、例えば次のような情報が考えられます。

  • トップページ: どのエリア・物件を扱う会社なのか
  • 物件詳細ページ: 物件の特徴や価格、間取りなど
  • 売却相談ページ: どのような相談ができるのか
  • 会社案内ページ: 会社の強みや対応エリア

すべての情報を最初の画面に収める必要はありません。まずは「自分に関係のあるページだ」と伝え、その先を読み進めてもらうことが大切です。

次の情報があることを伝える

ファーストビューの下に何が続くのか、見た目から分かる工夫も有効です。

例えば、メインビジュアルの下に物件情報の一部を見せたり、次の見出しが少し画面内に入るようにしたりすると、スクロールできることが自然に伝わります。

反対に、画面いっぱいに画像を表示し、次の情報がまったく見えない構成では、ユーザーがその先に何があるのか気づきにくい場合があります。

最初の画面は情報を詰め込む場所ではなく、続きを見てもらうための入り口と考えるとよいと思います。

「不動産繁盛」では、ご要望に合わせてトップページをオリジナルデザインで制作しています。情報の優先順位を考え、続きを見たくなる構成にすることも大切です。


PCの物件一覧を、そのままスマホに縮小しない

不動産サイトでは多くの情報を掲載しますが、パソコンとスマホでは見やすい情報の並べ方が異なります。

一覧性より「比較しやすさ」を優先する

スマホでPC用のレイアウトを縮小すると、文字が小さくなり、価格や間取りなどが見づらくなります。

物件一覧では、次の点を意識しましょう。

  • 物件画像を見やすい大きさで表示する
  • 価格や所在地など、比較に必要な情報を整理する
  • 物件名や特徴を簡潔にまとめる
  • 物件ごとの区切りを明確にする

一画面に多くの物件を詰め込むより、スクロールしながら比較しやすいことが大切です。

物件詳細ページへの移動も考える

気になる物件を見つけても、リンクが小さかったり、タップする場所が分かりにくかったりすると、詳細ページへ進みにくくなります。物件画像や物件名などから自然に移動できる設計が理想です。

また、一覧に戻ったときに閲覧位置が変わると、物件探しを続けにくくなるため、ページ間の移動にも配慮しましょう。

「不動産繁盛」では、画面サイズに合わせて表示を調整するレスポンシブデザインを採用し、スマホでの操作性にもこだわってホームページを制作しています。


固定ボタンは、画面の占領に注意

スマホでは、スクロールしても表示される固定ボタンを設置すると、問い合わせたいタイミングで行動しやすくなります。ただし、数や配置によっては、ページが見づらくなることもあります。

固定ボタンが多すぎると、閲覧の邪魔になる

電話・メール・LINE・来店予約など、固定ボタンを増やしすぎると、物件画像や説明文の表示範囲が狭まり、閲覧の妨げになる可能性があります。

問い合わせの選択肢を増やすことと、操作しやすくすることは別です。

ページの目的に合わせて表示する

固定ボタンは、ページごとに必要な導線を考えましょう。

  • 物件詳細ページ: 物件の問い合わせ・内見予約
  • 売却相談ページ: 査定依頼・売却相談
  • 会社案内ページ: 電話・問い合わせフォーム
  • コラムページ: 関連記事・相談窓口への案内

すべてのページで同じボタンを目立たせるのではなく、閲覧中のユーザーが次に何をしたいかに合わせて設計することが大切です。


親指の届く範囲とタップ領域を考える

スマホは片手で持ち、親指で操作する人も多いため、ボタンの位置や大きさによって使いやすさが変わります。

よく使うボタンは押しやすい位置に

一般的に、画面の下側から中央付近は親指が届きやすく、上部や左右の端は操作しにくい傾向があります。

そのため、次のように使い分けるとよいでしょう。

  • 画面下部〜中央: 問い合わせや物件検索など、よく使う操作
  • 画面上部や左右の端: メニューなど、頻繁には使わない機能

ただし、端末の大きさや持ち方によって操作しやすい位置は異なります。また、重要なボタンを画面下部に集めすぎると、固定ボタン同士が重なり、誤操作につながることもあるため注意が必要です。

ボタンの大きさと間隔も重要

文字やアイコンが小さすぎたり、ボタン同士が近すぎたりすると、押し間違いが起きやすくなります。

  • 文字が読みやすい大きさか
  • タップできる範囲が十分にあるか
  • ボタン同士の間隔が狭すぎないか
  • 操作内容がひと目で分かるか

見た目だけでなく、実際の操作のしやすさも意識しましょう。

「不動産繁盛」では、ページ構成やデザインなど、ホームページの見せ方に関する運営アドバイスも行っています。専属の担当者がお客様の要望を伺いながら、導入後もホームページの改善や運営を継続的にサポートしています。


スマホ対応はSEOにも関係する

スマホ対応は、ユーザーの使いやすさだけでなく、SEOの観点からも重要です。

Googleは、主にスマートフォン版のページを使ってコンテンツを評価・インデックスする「モバイルファーストインデックス」を採用しています。そのため、スマホ版で情報が不足していたり、パソコン版にある重要なコンテンツが表示されていなかったりすると、検索評価に影響する可能性があります。

スマホで見やすく表示できるかだけでなく、必要な情報がきちんと掲載され、問題なく閲覧・操作できるかも確認しておきましょう。

まとめ

スマホでは「表示できるか」より「使いやすいか」

スマホを前提にした不動産サイトでは、パソコンのデザインを縮小するのではなく、限られた画面で情報をどう見せるかが重要です。

ファーストビューや物件一覧の見せ方、固定ボタンの位置・大きさ、スクロール中の操作性など、ユーザーが迷わず情報を探し、次の行動に移れる流れまで設計することが大切だと感じます。

ぜひ自社サイトもスマホで実際に操作し、見づらい場所や使いにくい部分がないか確認してみてくださいね。